会報チャオレター

CHAO LETTER ジャパ・ベトナム報告 No.09—チャレンジ 2024! 困難を乗り越えて!

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ベトナムの地方の人たちはツアーメンバーのチャレンジを掻き立てる

安藤 勇

ベトナムに出発する 2 日前、私たちは訪ねる予定だった Hanoi 区域で、200 人以上人の命を奪った強い台風が接近したと聞いて危険を感じました。

9 月15日の夜 Hanoi 国際空港に到着した時に、私たちを出向かえに来たベトナム人のジャパ・ベトナムのメンバと共に、日本の NPO 団体 AAR から北ベトナムに派遣された3人の日本人が私たちを待っていました。AAR は海外救援を目的とする大団体で、強い台風が大惨事を起こした北ベトナムに支援する決定をしましたが、そのために信頼できる相手団体を探し、ジャバ・ベトナムに相談を申し込んでいました。

その夜、Hanoi 空港にも米国からの国際ジャーナリスト Victor Gaetan 夫妻も初めて、今回のツアーに加えました。Bac Ninh 市からの Caritas 団体のスタッフメンバの案内で、カトリック大堂の下宿に夜中に着きました。Bac Ninh に滞在中予定していた地方のエイズ患者の家庭訪問をすることが出来た。

さらに、強い台風で被害を受けた数ヶ所を訪れ、支援物資を配り始めた。大聖堂の広場に大きなトラックが止まっていて、教会の建物まえ、高い山ほどの支援物資を下ろしていました。被害者の家に出掛けた途中、倒された大きな木の風景は方々で見渡すことができました。住民の証言を聞くと、洪水が大変怖かった。高い丘の上で建った家の中に 50センチ以上、水が溢れていたそうでした。

ツアーの三日目、予定通り、ホー・チ・ミン市や南ベトナムの7か所の旅を続け、9月30日、朝早く無事に羽田に到着しました。

ジャバ・ベトナムのツアーはいつも私に教えることがたくさんあります。このツアーは観光も含んでいますが、観光客は訪ねていないところに、あらゆる困難の中で暮らしている多くの家族に出会い、みすぼらしい状況の中で生きる勇気を眺めて、うらやましさも感じます。

今年のツァーの概要

五井 邦宏

ジャパベトナムツアー、コロナ渦後の 2 年目となった今年のツアー、新しい訪問先を加えて、9 箇所の訪問となった。期間は、9 月 17 日から 26 日まであった。北部のツアーでは、あいにく台風の襲来と重なり、スケジュールに大きな支障をきたしたが、それにも関わらず一部を除き目的の支援先には訪問できた。

今回のツアーには、昨年と同様ベトナムからは、ブラザーバオと通訳として、アン神学生が
加わった。また、カトリック報道機関の、Mr. Victor Gaetan 夫妻が加わって、大変楽しいツアーとなった。昨年も開催した、HCM の支援メンバー(Mr. Sang、Mr,Phong)を加えての会合も行われ、情報交換ができた。また、HCM で新スァンヴィン・グループの活動場所を訪ねられたことも、今回の成果である。

支援金は各支援先に昨年とほぼ同じ金額を届けた。訪問先ごとに、内容とその時の様子につ
いて、写真と合わせて報告する。


1 バクニン・カリタス/もっと明るい灯を望むグループ(責任者 Fr. Joseph Nguyen):
Sr.Dueyn と 4 つの家庭を訪問し、また Bishop Cosma を訪問して面談を行った。

2 バンメトート@ダクラック省/少数民族(責任者 Sr. Dong Thi Ngoc Yen):
ここは今年度からの新しい支援先で、Sr. Oanh と子供たちとの面談を行った。

3 バン・グループ@HCM/友情プロジェクト(責任者 Mr. Son Pham Van):ここは長年ソーシャルワーカー教育を行ってきていて、マイクロファイナンスによる自立支援の先駆的な役割を果たしてきて、先日亡くなった Mr. Van のオフィスを訪ねた。

5 タンビエン・帰還民村/子供の栄養補給ミルク・学用品支給、教員補助費用(責任者 Sr. NguyenThi Thanh Thao、Sr. Anh):Sr. Maria、Sr. Anh と子どもたちとの面会。タンビエンの教会に到着、庭に18人の子供たちが集まって来て紹介を受ける。教会の一角には、20 人位の教室があり、コロナの時には、ここで子供たちが生活していたとのこと。少し離れた国境近くに暮らす子供たちの住居(10 戸くらいの軒を連ねた1家族1部屋の長屋式)を訪ねる。家の前には再生品の回収袋が並ぶ。

6 タゾー、難民の子供たちへの支援(責任者 Br. Nguyen Duy Binh):ツアーメンバー、ブラザー
Bao さんのグループが支援している、カンボジアからの帰還難民村。サポート活動の拠点として、タンチョウ区に一戸建ての家を借り、若いブラザーたちが(現在は5人位か)共同生活しながら、地域の子供たちの教育している。ジャパ・ベトナムの支援するタゾー集落から近く、集落そばの水を配る倉庫で、10 台の自転車を子供たちに渡した。(大喜びで乗り回す子供たち。)

7 ロンディエン、少数民族の子供たちへ支援(責任者 Sr. Elizabet Vu Thi Bai)
—-修道会が経営する、園の寮を訪問して、シスター達、子供たちと面談。
学校から戻った子供たちと対話、数人が代表して今興味をもっていることや将来の夢をシスターや看護師などになりたいと話してくれて楽しい交流になった。十数人の高学年生の学習クラスでは皆一生懸命。ホーチミンから招聘した教師によるサポートもある。日本にいるシスターMyTien の妹さんとも今後交流が深まることが期待された。

8 コーチャン/村の子供たちへの奨学金支給、家の改造費用支給(責任者 Fr. Tran Trong Tri)
台風のため、村には行けず、Can Tho 市のホテルで、Tri 神父と対談した。

9 カマウ/フータン村の小学校の子供たちへ奨学金支給、自転車を寄贈。(責任者 Fr. Bernard
Nguyen Tan Dat) : カマウ市内の教会で司祭するダット神父の案内で、車で約1時間の Phu Thuan小学校を訪問、子供たちと交流。校庭に横断幕とテントを張って、自転車20台を子供たちへの贈呈式を行う。校長から感謝状をいただき、教員たちに紹介され短時間対談した。その後の昼食時には、カマウ高校の教員から奨学金の話もあった。

支援先・訪問先

新スァンヴィン・グループの支援先家庭を訪問して 

五井邦宏 

④ 新スァンヴィン・グループ/HIV-AIDSの家族の支援・子どもたちへの学費(責任者Ms. Lam Ngoc Thuy):このグループは、HCM市で家族または自身がHIV陽性である子供達の支援活動をしてきた。彼女の支援する子供たちは、貧しく、義務教育でさえ修了することが難しい家庭のこどもたちである。その日暮らしのわずかな収入で、家賃をはらうのも困難である。トゥイさんは勤務先のNGOで長年貧困層への支援活動をしていて、豊富な経験、優れたスキル、相談し合える仲間を持っている。その基盤を生かして、さらに、支援の手が届きにくいHlV感染者のいる家庭の子どもために、新スァンヴィン・グループを立ち上げた。 

ジャパ・ベトナムによる新スァンヴィン・グループへの支援は、2018年に活動を終了したベトナムHIVチルドレン基金からの紹介で、2020年より行っている。リーダーのトゥイさんは、チルドレン基金が活動を開始してまもない2001年ごろより、ホーチミン市のHIV感染者の家庭の支援活動を行ってきた。当時のベトナムではHIV/AIDS患者に対する偏見・差別は非常に強かったと聞くが、現在では、医学の進歩、正しい情報の普及などによって、徐々に無知からくる偏見・差別は減少しつつあるようだ。 

トゥイさんは長い間この活動に携わって来ており、支援者の家族からとても信頼されている様子だった。 両親が病気(HIV/AIDS)で苦しんだり、亡くなり祖父母と暮らす貧しい家族を訪ね子供たちのサポートを行っている。(いずれの場所でも学習には力を入れている様子は感じられた。街でも、また子供たちの寮や地方の教会などでも、放課後に子供たちが塾や教室などで自主的に学ぶ様子を目にしたり、耳にした。) 

これまでのツアーでは、時間などの制約もあり短時間トゥイさんに会い、支援の様子を聞き報告を受けてきたが、今年は初めて丸一日時間をとってもらい、ジャパ・ベトナムの支援先(7家庭)のうちの4家庭を直接訪問することができた。家族や子供たちの顔を見て生の声を聞けてとても意義のある経験だった。(トゥイさんの丁寧な案内で、午前2家族、午後2家族を訪問できた。) 

  • 新スァンヴィン・グループの支援では、子供たちの学費は、家庭(親)には渡さず、学校に直接授業料を支払う方法をとっているのは効果的だと感じられた。 
  • 貧しくとも将来なりたい夢や職業などを自覚して積極的に努力する生徒には、ノート・パソコンを(プライベイトで)与えたりして、自主的な学習も支援している様子。訪問した、中学生2人は外科医と医師を目指す、高校生はシェフになりたいと理由もあわせて話しことは印象に残った。(ベトナムでの奨学金や、学習のフォローなどの大切さも改めて感じさせられた。) 

(※)トゥイさんは現在、ベトナムNGOの”SCDI”(コミュニィテイ開発支援センター)のHCM地域マネジャーの役を担っている。“SCDI”は、最も傷つきやすい年代の、薬品中毒、セックスワーカー、PLHIV(AIDS/HIVと共に生きる人々)の生活改善も目的にしている。 

Japa-Vietnam Team is Energetic and Angelic 

Victor Gaetan, Journalist 

As a journalist who followed the Japa-Vietnam Team for part of its 2024 program visits in Vietnam last month, I am happy to report that I witnessed the best kind of charity in action. 

Led by Father Ando Isamu, SJ, the group’s project visits (three veteran aid program Japanese workers, two ladies and one man and Vietnamese Brother Bao) are animated by three main concerns: Are donations having a positive impact? Are donations reaching people in need? Is the community benefitting from this aid? These questions are on the group’s mind every day. 

The energetic group (three veteran aid program Japanese workers, two ladies and one man and Vietnamese Brother Bao) traverses the country, by van, plane, and car, unobtrusively checking in on aid recipients, program managers, religious men and women, partners who have become friends, and local officials. They visit cities, towns, and tiny villages. 

I noted how well the Team functioned together, despite the diversity of Japanese and Vietnamese, male and female, spanning ages 30-90. Every member plays a valued role. One is best at logistics. Another handles finances. A third is chief photographer. And Br. Bao, a tireless guide, translator, and coordinator. Most impressive was how “close to the ground” Japa-Vietnam functions. With a local adviser, the Team hiked through marshy land on the side of a pond on the outskirts of Bac Ninh (a city about 40 km northeast of Hanoi) to reach a family living in a squat two room house. The father has HIV AIDS. Japa-Vietnam has provided support. It’s modest but it helps keep the family together and self-sufficient. The family welcomed Japa-Vietnam with big smiles.Then the Team traveled some 20 minutes further by van to visit a high school student and his grandmother, who is raising him. The boy’s parents died of AIDs and Japan-Vietnam funds support his education. 

In Saigon, Japa-Vietnam helps a small community-based micro-finance endeavor that gives poor people one-year loans of $5,000-$7,000 to start small businesses. For example, funds to buy a scooter to serve as a taxi. Since the aid group has been part of the community for decades, the managers really know the people they are helping. In fact, Fr. Ando first worked with the father and now works with the son. 

A special focus is on ethnic people, living far outside the big cities. Japa-Vietnam is engaged with the real peripheries. Japa-Vietnam is committed to constant improvement: As a Catholic Caritas director (a priest) leaned down to sign a donation receipt, with the whole Team watching, Fr. Ando asked him to keep his eyes open for students that the group can support for more than one year. “We want to get to know these students and have a strong positive impact on their lives,” the Jesuit explained. I am confident that Caritas will have no problem identifying those students! 

https://www.ncregister.com/news/part-2-how-vietnam-advances-regional-church-

ジャバ・ベトナムのツアーに参加し、感じた思い出 

日常生活の喧騒に追われがちな世界で、人間の精神の中にある、思いやり、共感、無私無欲の無限の能力を思い出させてくれる現状に、本当に心が温かくなります。過去30年間にわたり、安藤神父と、すでに辞められた方々も含めて、献身的な日本人男性女性グループは、ベトナムの多くの脆弱なコミュニティを向上させるために努力を費やしてきました。 

過去 3 年間、私は ジャバ・ベトナムのツアーに参加して有意義な旅をする機会に恵まれました。最初は書類の英語やベトナム語への翻訳、旅行の交通手段の手配などを手伝っていましたが、徐々にジャバ・ベトナムに深いつながりを感じるようになりました。今年のツアーは本当に特別で、愛と分かち合いに満ちた有意義な旅でした。参加するたびに、私はツアーの成功に少しでも貢献できる機会を大切にしています。こうしたツアーの企画を手伝うことは、自分のスキルを磨くだけでなく、自分の国民の幸運ではない人々の助けになることが確認できて、大きな喜びを感じます。 

過去35年間にわたりベトナムコミュニティを継続的に支援してくださったジャバ・ベトナムに心から感謝の意を表したいと思います。皆さんは30年以上にわたり、HIV コミュニティ、少数民族、さまざまな地方の恵まれない子供たちやコミュニティへ無償奉仕と支援を捧げてきました。あなたがたの揺るぎない献身的な取り組みは、圧倒的としか言いようがありません。ジャパ・ベトナムの支援は経済的だけでなく、ベトナム国民に対する心からの支援です。これは、真の変革をもたらす力を示しています。

皆さんの行動は、国籍や年齢に関係なく、親切な奉仕が、困っている人々の生活だけでなく、取り込んでいる一人一人に永続的な影響を与えると思います。ありがとうございます。 

ニャチャン市、2024年11月 

ベトナム社会の中で、貧しく弱く小さくされた方たちからの学び 

野田 祥子 

昨年は私用があり途中までのツアーの参加でしたが、今年は念願叶いフルで9/15〜29のまる2週間の旅を無事に完走できたことは本当によかったです。普段私はシャルトル聖パウロ修道女会ASP/聖パウロの友(Amis de St.Paul)のメンバーとして修道会のシスターと一緒に活動もしている為、今回の支援先のほとんどがカトリック共同体で、ツアーコンダクターをしてくださった方も現地修道会のブラザーなので、各支援先で活動をされている修道会や修道者の方々に出会えたことは私にとって気づきや学びもあり、誠に大きな恵みでした。 

※現在日本(人口123,250,274人)では、キリスト教徒は人口の1パーセント。カトリック教会の信者は人口の0.35パーセント、およそ437,000人である。日本のカトリック教会は15の教区から成り立ち、773の小教区し、少子高齢化が激しい日本にあって、カトリック教会も影響を受けており、信徒の高齢化が目立つ。また、多国籍・多文化の教会の特徴を日本のカトリック教会は備えている。国内に住む多くの外国人、とりわけアジア、南米からの労働者たちが信仰の共同体である教会を形づくる大切なメンバーとなっている。〜カトリック中央協議会シノドス的教会を目指して 日本のカトリック教会の挑戦〜 2024/06/28より。 

このデータからみてもそうですが、今の日本だけでなく、経済大国になればなるほどここ近年の宗教離れは著しく、信仰などに頼らずとも自我の力でなんでもやれるという目に見える人間的自信が明確になっているのも現実。その中で今回ベトナムの各修道会での活動は実に積極的で且つとても活発で活き活きとした若い修練生や修道者が多いのも印象的でした。ただ、以前より各家庭の子どもの人数は昔より少なくなっているようで、都心部に集まる人たちはまるで今の日本の中心地と同じようにも感じ、今あるせっかくの信仰の土台が崩れて来ないことを願うばかりでした。 

今回ツアーにおいてその中で特に印象に残った場所が、初めて訪れたバンメトートでした。特にカンボジア近くにある場所ダクウィルは、民族(もともとベトナムにはキン族と53の少数民族がいるとされ)特に貧しい人たちも多く、土地は赤茶けて乾いており、放牧された牛も骨ばって痩せこけている状態。生活用水は日曜のミサで教会に出かけた時にもらう生活。水もほとんど電気もなく、浄水する為には高額な浄水器資金が必要なのでほとんど使用出来ず、毎日決まった仕事はない日雇い労働者が多く、便利な生活の中にどっぷりと浸かっている私たちの目にはとても不自由に見えるにもかかわらず、そこの集落のリーダーの男性は、それでも心配することなく、日々の生活を神に委ねる信仰の姿。この場所近くにある家庭を案内し、そこの生活を支援し続けているシスターは、日々彼らから学ぶとおっしゃっていました。 

一杯の水すらも彼らには、とても貴重なものであるはず…なのに、その水を注いで私たちにお茶を出してもてなしてくださったこのおもてなしの心、いったいどこからくるのでしょうか…。修道会として徹底した一致の内に、貧しく小さく弱くされた方たちと共に歩もうとする姿勢は、なにもカトリック共同体だからというのでなく、社会としてこのアイデンティティを見倣っていくべきと思います。これだけ長い歴史の中でどうしても繰り返す人間の罪。いまだ終わらない紛争、戦争、そして日々における私たち自身の心の内すらも、我こそが正しいとなった時にこそお互いを受け入れられない状況を作り出し、そこに相手の話に耳を傾けようとする心を忘れてしまうのかもしれません。私たちひとり1人もまた、小さく弱く貧しい一つの命に過ぎないことをいつも心に留めていたいと思います。 

異なる者どうしが共に対話しながら歩んでいくとはどういうこと なのでしょうか… 

本当の平和とはどこから来るので しょうか… 

よい社会とは何か…本当の豊かさ とは何か… 

それは経済だけが上向きであれば 本当にそれでよいのでしょうか… 

日々私たちは問われていると思います。 

プロジェクトの活動報告:学校に通っていない十代の若者や 貧困家庭の子供、カンボジアからの帰国者への教育支援 

聖心侍女修道会(ACIシスターズ) 

親愛なるJAPAベトナム様。 国境の貧しい子どもたちへの私たちの奉仕を支え、拡大してくださる皆様のご支援に心から感謝しています。これらの子どもたちに希望を与えるのに大いに役立っています。特に教育の面で、子どもたちは愛され、世話を受けるに値します。取り残される子どもはいません。人種、民族、宗教に関係なく、私たちのプロジェクトは80人近くの子どもたちに影響を与え、彼らの学びたいという欲求は、私たちがより忠実になり、私たちのビジョンと使命を達成するために夢を持ち続けるよう促しています。子どもたちのためにより良い世界を築くために、引き続き協力していきたいと思います。またお越しいただけることを願っています。 

2023年8月31日、私たちはタンビンの教育エリアでJapaのグループを迎えました。私たちは40,500,000ドンの支援金を受け取りました。子どもたちも私たち姉妹も、あなたと一緒にいられてとても嬉しかったです。私たちの授業は2023年9月1日に始まり、2024年5月31日に終了しました。 

私たちの生徒はカンボジアからベトナムに帰国した家族です。彼らはベトナム政府からの出生証明書を持っていないため、学校に入学できません。彼らの多くは、公立学校に入学できる8歳を超えています。生徒数が70人以上に増えた時期もありました。年末の生徒数は65人でした(プロジ ェクトで提案された生徒数5人より多い)。 

私たちは、互いに7km離れた2つのエリアに子供たちを置いて います。1つはタンリン教会で、もう1つはタンビンの文化施設 です。各エリアでは、授業が始まる前に子供たちが一緒に瞑想を しました。その後、子供たちが理解し、実践し、良い習慣になる ように、1つの美徳が説明されました。その後、子供たちは学習 レベルに応じて3つのクラスに分けられます。子どもたちはベト ナム語の読み書きを学び、基本的な算数を学び、良い行いをする ためにその日やその週の美徳を学び、実践します。授業の後、 生徒たちは教室と遊び場を掃除します。授業の前や休み時間には、 生徒たちにおやつを出します。生徒たちは食べ物をとても喜んで 楽しんでいました。

私たちのモットーは「心から心へ」です。私たち 教師は愛をもって教え、教えるのが大好きです。私たちには3人の フルタイム教師と、学年を通してクラスを管理するボランティアが います。 

ベトナムの将来と我々のミッション

平井 裕 

ジャパ・ベトナムの活動の大きな一つは、ツアーによる現地視察と具体的な支援にある。支援先の状況に合わせて支援を継続また中止し、また新たな支援先を追加して始めてもいる。ツアーでの活動で、新たな出会いが有って、メンバーも刺激を受けエネルギーを得ることで継続している。 

大切なことは、現場のニーズをきちんと把握すること、すなわち、良い耳(聞くこと)良い目(見ること)を持つ、そして肌で感じることである。私たちは、支援しているという意識はもちろんあるが、現場では我々も支援されていることなのだと気づかされる。その体験では、他では得られないものがある。自立を支援することが大きな目標ではあっても、その時々のすぐ目先の課題解決に、募金が使われることが多い。 

募金は、毎年それほど多くはなく、身の丈に合った支援ということで、支援先には十分ではない。それでも感謝の言葉を毎回いただいている。改善のために参加者それぞれが、現場で考えたことからアイデアを出して、自立するための資金になるものはないかと検討してはいる。だが、ビジネスの種をものにするには、まずは情報をきちんと把握して、自分の頭で考えて、行動することが必要である。ベトナム人の発想で、過去にもアイデアが実った例もあった。これらの続けていくためには、やはり教育が必要であろう。私は今ベトナムの私立大学の教育支援を行っているが、大学に入っても将来の計画がない学生が多い。初等教育の段階から、夢をもって自分の目標を定めて、勉強するための指導が欠かせない。ベトナムは、義務教育(小学校5年、中学4年)、高校3年(就学率74.3%)、大学が4~5年で、大学進学率が28.3%(2021年調査)である。皆がAIについて何かを知り、ネットを通じてこれまでにない情報を手に入れられる時代になった。スマホはもちろん、教育の現場にPCや携帯端末が入るようになった。ベトナムでの情報機器の普及のスピードは、日本以上のものがある。まだ大学には恵まれた人が行く中で、ネットを使った教育は有効だと思われる。大卒優先・学歴偏重のベトナム社会でも、実力を重んじる傾向があり、そのためには、初等中等教育の大切さ、特に自頭で考える、創造性の豊かな教育が行われる必要があると思う。ネットの社会が進む中それが有利に働くだろう。大学でもITの教育が盛んで、海外へ目を向ける傾向があり、学問領域によっては、日本を追い越していくことであろう。将来Win-Winの関係になっていくビジネスでは、お互いの良いところを学び、共同で創造する(共創)ことを若いうちから経験する必要があるだろう。働く場を提供する、そのための『ものづくり』『ひとづくり』が重要でしょう。そのような機会の提供も活動として提案していきたいと私は考えている。 

議論のプラットホームに自分の意見を 

安藤 勇

ジャパ・ベトナムの始まりは34年前になります。1990年、小さなボランティアグループはベトナムの地方で支援活動を始めました。ところが事実を溯ってみると、1974年、ベトム戦争中に上智大学の社会経済研究所の主催のもと、日本の若い3人のトレーナーはベトナムの地方の村で、技術者の訓練プログラムを行いました。 

その背景があって、ジャパ・ベトナムは生まれました。現在、ジャパ・ベトナムが関わっているプロジェクトは10か所ぐらいです。それは、ほとんどすべてが最も必要な地方の村で行うようになりました。結局、そこには日常生活のニーズ、子供の教育や医療ニーズがあることが明らかでした。ジャパ・ベトナムは毎年ツアーを組んで、現地を訪れ、各プログラムの関係者と交流して、相手の意見を聞くことにしています。 

た。ジャパ・ベトナムは毎年ツアーを組んで、現地を訪れ、各プログラムの関係者と交流して、相手の意見を聞くことにしています。 

ところが過去34年間にベトナムも日本も大きく変化してきました。ベトナムの都会なら、確かにその変化は著しく目立ちますが、地方についてはそれが言えません。そこで、静止のままになることがいけないと感じています。過去に会った良いものを守って、さらに新しいニーズに応えてみるべきでしょう。事務局のスタッフメンバーには、ボランティアの経験専門家がいますし、140人会員のサポーターも抱えています。ベトナム内にも協力者もついています。なるべく、皆に具体的な提案やヒントを求めるために、この議論プラットホームを開きました。現在、ジャパ・ベトナムは三つの分野で支援を行っています。つまり、少数民族の子供の教育、カンボジアから追放を受けている元ベトナム人の子供の教育とその生活、エイズの病気を持っている家族の子供たちの教育ニーズです。この分野の支援を継続し続けることを前提に、これからもベトナム現地の関係者との交流を広げ、彼らの意見を大事にしながら、可能である限り、協力と支援を続けます。 

事務局の仲間からとサポーター会員の皆さんからも意見貢献を期待しています。 


2023年11月7日~2024年11月14日のご報告をいたします。 

日本(円) ベトナム(KVND) 日本(円) ベトナム(KVND) 


収入 一般寄付 1,983,130 0 前期繰越金 329,632 27,315 

助成金 200,000 0 当期収支 -135,003 0 

支出 支援金 2,250,000 0 次期繰越金 194,629 27,315 

活動費 68,134 0 

*助成金は高野道郎プロジェクトによるものです。 

会計報告 小野浩美 


2024年支援金内訳 

バクニン:250,000円 ロンディエン:250,000円 バン・グループ:250,000円 

タゾー:250,000円 タンビエン:250,000円 コーチャン:250,000円 

新スァンヴィン・グループ:250,000円 カマウ:300,000円 バンメトート:200,000円 

2023年11月7日~2024年11月14日 寄付者のお名前(敬称略、順不同) 

森絵理咲 守口恵子 渡辺典子 林裕美子 グエン・ティ・ゴック グェン・ティ・マイ 青沼酉子 武市英雄 小池美恵子 関口順 阿部節子 カトリックイエズス会 イエズス会社会司牧センター 鈴木武彦 澤田紀子 竹永蘭 井坂和夫 野田祥子 佐竹道子 松尾民博 桜井優子 HA THI LIET OANH 辻村寛行 駒込直美 関谷英一 永吉一衣 野本桂子 柳下修 宿澤恵子 茅原祐子 ルルド ファンティタンジム 渡邊温子 桜井実 堀英爾 田頭信博 野田制 マリア御心会 マルヤマセツコ 中野孝文 安藤勇 小野浩美 高野道郎プロジェクト 藤沢教会 大和教会 匿名 

いつも暖かいご支援をありがとうございます。 

今後ともよろしくお願いいたします。 

(ご支援連絡先) JAPA VIETNAM 代表 安藤勇 

イエズス会司牧センター/東京都千代田区麹町6-5-1 岐部ホール4階 

電話:03-5215-1844 

郵便振替 00100-8-118761 JAPA VIETNAM 

銀行振込 三菱UFJ銀行 店番号315 普通預金 3544236 

 

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